新撰組と現代女剣士





神「ひっ」



神の威厳も何も無い、神。

………最早、紙は情けなく怯える




雪「…………つー事はアレか?私をいきなり気持ちの悪い浮游感に襲わさせて、訳分からない所に連れ出して、挙句しょーもないボケかまして嘲笑っとたんか?ハッ、紙さんは大層な御身分じゃねぇか」





神「紙じゃのうて神じゃっ!それに嘲笑うて何かおらん!逆にズタズタにされて泣きそうじゃったわぃ!」




脅しながらボケる雪に



怯えながらツッコム神




明らかに不恰好な会話である。




雪「それに人々が慕う神がまさか餓鬼とは、こりゃぁ、人々も報われなくて難儀な世界になるだろな」




雪は“餓鬼”を強調させて言う



だが、雪が餓鬼と文句を言うのも分からない訳ではない。



自称、神と名乗る者の容姿を説明すると百二十センチ位の身長、灰色の髪に黒の長い羽織(マントらしき物)、顔立ちはまだ幼さが残っている




とても世界を管理する神とは考えられないのだ





< 272 / 308 >

この作品をシェア

pagetop