新撰組と現代女剣士





雪「ハッ……随分と勝手な神さんだな。平成から勝手に私をトリップさせて今度は帰れだぁ?馬鹿言ってんじゃねぇよ」




神「……確かにお主を飛ばしてしまったのはこちら側のミスであり、責任じゃ。……だが」



死神はそう言うと一息ついて再び口を開く



神「お主は歴史を変え過ぎた」



その言葉に微かに雪の瞳が揺れた



神「お主を飛ばして、直ぐに戻そうと手配をした。……だが、出来なかったのだ。何故か分かるか?」



死神の問いかけに雪は答える事もなく、ただ目を鋭くさせている



神「意思じゃ。

お主は新選組……もとい壬生浪士組に会った。
否、会ってしもうたと言うた方が正しいか……。

そしてお主はそこに居たいという意思を持ってしもうた。


強い強い意思じゃ。


……意思が強くとも弱くとも帰せない訳ではない」



死神は一旦言葉を切る




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