新撰組と現代女剣士
雪「……なっ……」
雪は驚き、目を見開かせる
時「奴等は酒に酔い、寝た芹沢一派を暗殺するつもりだった。
だが、刀を振り下ろす直前に逃がした。
芹沢一派全員だ。
芹沢は武士として逃げる事を拒んだが“壬生浪士組を共に作ってくれた恩返しをさせてくれ”と近藤に言われて、涙を流しながら屯所をお梅達と去った」
時神の話しに雪の瞳が少し揺れた
時「…………奴等もお前と同様、歴史を己の手でねじった。
故に、奴等を消し、正しい歴史の新選組を新たに置き替えるんだ。
奴等の魂は歴史から消える」
雪は無言のまま時神の目を見つめる
そして時神は一息着くと、空気を吸って話始める
時「そこでお前に相談だ。
お前を幕末に送ってしまったのは、こっちに否がある。
お前はそこで大切なものを見つけた、そこを無抵抗に壊してしまっては儀に反する。
故に、お前にチャンスをやろうと思う」