新撰組と現代女剣士





雪「何か効いてるっぽいな。沖田に感謝しなければ」



雪が鬼咬兇に食らわせた突きは沖田の技、三段突きだった



ちょっとした出来心でやってみたのだが、吉と出たらしい




雪「(サンキュー、ドS甘味馬鹿)」



雪は心の中で悪口とも言える感謝の意を呟くとまた戦闘態勢に戻った




すると雪は何か閃いたのか、おもむろに刀を鞘に戻した




神「雪ッッお主何しとるんじゃ!!」



時「……まさか、居合い?」




死神は慌て、時神は眉を寄せ手を顎にあてる



とっさに、雪が諦めたのだ思った鬼咬兇はここぞとばかりに出刃包丁を振り上げ、雪に向かって突進して行く




そして鬼咬兇の腕が振り下ろされたタイミングで雪は素早く刀を抜き、一瞬で鬼咬兇の左腕を斬り落とした




鬼咬兇は声にならない叫びを上げ、膝を地面に着いた




雪「(斎藤さんの居合いも効いたか。ありがとう、斎藤さん)」



雪は沖田の時とは違い、普通に感謝をした





< 299 / 308 >

この作品をシェア

pagetop