新撰組と現代女剣士
雪「……っ!」
足が言う事を聞かずフラフラする
今にも倒れそうな体を踏ん張って立たせる
雪の頭の中には走馬灯のようにさっきの様子が流れている
人を斬った…
肉を斬り裂いた感触がまだ手に残っている
思わず手を組む様にして両腕を擦る
―――ツイニ人殺シニナッテシマッタ
周りを見ると浪士の残骸
血の海が出来ていた
―――私ガヤッタノ?
―――自分ガ怖イ
雪の肩が小刻みに震える
…駄目だ……覚悟してたはずなのに……全然駄目だ…………怖い……悔しい…………
……もっと強くならなければ…………肉体的にも精神的にも強く…………もっと強く
誰にも負けないように誰かを……仲間を守れる様に
フラつきながら屯所に歩こうとする雪を誰かの手が止める