2人のアタシ。


だけどこれは私の天命。

文句なんて言ってられないんだ。




それから私は適当に朝食を食べ、学校に向かった。




♯♯♯




「莉子、おはよう!」

元気良く私に近づいてきたのは、クラスメートのマリ。


「おはよう…」

「テンションひっく!」

「あは……ごめん……」


どうしてもテンションが上がらない。

なんてったって二日酔いだから。

マリの元気さに押されて、むしろテンションが下がってる。


「てか顔色悪くない?大丈夫?保健室行った方がよくない?」

「あ、いや、大丈…」


マリの勢いに負けそうになりながらも私は拒否しようとした。

二日酔いで保健室なんて、とんでもない。
不良まっしぐらじゃないか。

と思ってたのに…


「え、莉子、具合悪いの?」


後ろから、ある人の声。
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