destiny -運命の恋ー



 先輩は・・・

 やさしいし・・、かっこいいし・・・、スポーツ少年だし・・・・。
 成績は廊下に張り出されるくらい優秀だし・・・・。




 もう本当にスキになってるかもしれない。






 



 トントンッ


 誰かが机の端を軽く叩いた音がした


 ふりむくと

 

 昴が小さく折りたたんである紙を私に差し出した


 『なにこれ?』

 口パクか小声かわからないくらいの声で

 息しか出ていなかったかもしれない


 昴は
 差し出すことしかしなかった



 『私に?』

 右手の人差し指を立て、それを自分のほうに向けて言った


 昴は
 うなずきながら自分の課題に向き直った









 『
    今日話したい。
    いつもの階段で待ってる。
                』







 心臓がドキリと跳ね上がった
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