destiny -運命の恋ー


 
 『ピ―――――――ッ』


 そう笛が鳴り響いた瞬間


 自分が下した決断だろ

 そう誰かに怒られてる気がした


 
 言わなきゃ




 その一心で行動に出た




 「ねぇ・・・昴?」

 「ん?」













 「ごめんね。あたし・・・・」





 そう言いかけたとき


 「先輩にしたんだろ?そっか、お幸せに。」



 「あ・・・・」




 昴の姿が見えなくなるまで何も言えなかった

 何も出来なかった












 「ありがとう」


 そう言えたのがほんの10分前なら


 


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