destiny -運命の恋ー
涙の意味
「やっぱり・・・・だよね・・・ごめん・・・ハハ」
やっぱり私は成長できてなかった
昴のことで泣くなんて
私どうかしてる
翔の時から
なんにも変わってなかったんだね
彼氏は徹だったのに
好きな人は徹だったのに
「・・・ごめん・・・・」
「あたし・・・ごめんなさい。」
「いや・・俺が悪いんだよ。昴なんて忘れちゃうくらい惚れさせようと思ってたんだけどね^^」
「・・・ほんとにッ」
「ううん、俺のせい。すげぇ嫉妬したけど、それを我慢できなかったから・・・」
「あたし・・・昴の話ばっかしてた??」
「してた。すげぇしてた。付き合ってからずっとね?(笑)」
「ごめんなさ・・」
「好きなんだろ?昴のこと。」
「そう・・なのかもしれない・・・。」
「好きなんだよ。だから、がんばれよ」
「・・・うん。」
「よし、じゃぁな」
そういって去っていった先輩はカッコよくて
久しぶりに見た無邪気な笑顔だった
「あ、そうだ、優希菜」
振り向いた彼
「ん?」
「これからは、徹先輩だかんね?」
ニッって笑う彼
「はーい」
ニッって笑い返した
「ありがとう」
やっと言えたお礼の言葉
心の底からありがとう