destiny -運命の恋ー
「え・・・?」
完全に困っている昴を前に
完全にテンパっている私
「・・ってことだから!!!!」
もうこの場にはいれなかったから
逃げ出すように家へ帰る
玄関の鍵を探すのにも一苦労
あれ・・どこだっけ・・・
ポケットというポケットを探しまくる
無いよぉ
チャリン
鍵かな?
そう思って音のする方へ体を向ける
「落とした」
ちょっと薄笑いの昴
「なんで笑ってんのよぉっ!!!」
「だって、うけるんだもん。」
「・・は!?信じらんない!!!」
「ごめんごめん」
まるで告白したあとじゃないみたいになるこの空気
そんな空気を一瞬にして壊したのは
「先輩!!!!昴先輩!!!!」
岬ちゃんだった