この声がなくなるまで
「さなえちょっと来てくれる?」

え!?

なんで私だけ??

「返事は!」

「は、はい」

なんか先輩怒ってる気がする。

ってかこれっていわいる呼び出しだよね。


先輩に言われた通り先輩の後ろをついて行った。

グランドの隅っこの壁まで来るといきなり壁に向かって押された。

「いった・・・。ゆい先輩何するんですか。」

「あんた最近調子に乗ってるんじゃないの。」

え・・・。

「さっき私とすれ違った時あいさつしなかったでしょ。いくらレギュラー1年でとってるのあんただけだからって調子に乗ってんじゃないよ!」

そんなこと言われても・・・。

「ていうかあんたムカつくんだよ。」

それから先輩の説教(?)は1時間にもおよんだ。

1時間の間先輩に体を押し付けられて、顔の横に手が置かれて動けなかった私は、ただ先輩の話を聞いていた。
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