この声がなくなるまで
4階の廊下を猛ダッシュ中。


フワっ―――

・・・いい匂い。


つい立ち止まってしまった。

綺麗な少し長めの黒髪。

太陽みたいな眩しい笑顔。

整った顔。


見た瞬間に、すれ違った瞬間にキミに恋をしてしまった。

そのまま私はその人を見つめていた。

でも彼は気づいてない。

私はただまるで恋する乙女のように彼を見つめてた。



「さな、どしたぁ?」

ゆかの大きな声で我に返った。

「ごめん。なんでもないよ。」



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