コウカイノウタ
初めてをくれた人
私の人生はこのまま平坦な坂をゆっくりと上って行くのかなって…
友達とわいわい騒ぐのは得意じゃない、けど、一人ぼっちはイヤ。そうやってあまり異性と出会うこともなく、地味に高校を卒業して社会人になった。
大人の世界は居心地がいい。いい具合に仲良くつるんで、いい具合に軽い付き合いで、干渉しないし、会社にいる間だけの、部活みたいで。
さらさらと、川のように一年が過ぎた。
「さやか、お待たせ!」
同僚の智也は私の一番の理解者だ。干渉しあわない大人の社会の中で、私のことをほっといてくれなかった。最初はうっとうしくて、一人にしてよって思うこともあったが、ホントに肝心な時に助けてくれる私のヒーローにいつの間にかなっていた。
「もう、遅いよ智也。」
「悪ぃ、彼女から電話でさ、これから誰と会うの?とか攻められちって。」
そう、智也には彼女がいる。そして、私にもヒーロー以上の感情はなかった。しいて言えば、兄貴かな・・・・
「で、話って何?」
「実はね智也、紹介してほしい子がいるの・・・。」
「えっ!?だれだれ??」
意外な相談に智也はなんだかうれしそう。
「今年、営業部に入社した鳴瀬和也くん。・・・新人研修でうちの課に来てたときから気になっちゃって・・・」
「おれ、仲いいよ!ほら会社の趣味のバスケ同好会に入会したんだよそいつ。いい具合に楽しいやつでさ、こないだ飲みに行ったんだ。」
もちろんその情報は入手済み。でなきゃ頼まないよ(笑)
「お願い!!きっかけをください。」
友達とわいわい騒ぐのは得意じゃない、けど、一人ぼっちはイヤ。そうやってあまり異性と出会うこともなく、地味に高校を卒業して社会人になった。
大人の世界は居心地がいい。いい具合に仲良くつるんで、いい具合に軽い付き合いで、干渉しないし、会社にいる間だけの、部活みたいで。
さらさらと、川のように一年が過ぎた。
「さやか、お待たせ!」
同僚の智也は私の一番の理解者だ。干渉しあわない大人の社会の中で、私のことをほっといてくれなかった。最初はうっとうしくて、一人にしてよって思うこともあったが、ホントに肝心な時に助けてくれる私のヒーローにいつの間にかなっていた。
「もう、遅いよ智也。」
「悪ぃ、彼女から電話でさ、これから誰と会うの?とか攻められちって。」
そう、智也には彼女がいる。そして、私にもヒーロー以上の感情はなかった。しいて言えば、兄貴かな・・・・
「で、話って何?」
「実はね智也、紹介してほしい子がいるの・・・。」
「えっ!?だれだれ??」
意外な相談に智也はなんだかうれしそう。
「今年、営業部に入社した鳴瀬和也くん。・・・新人研修でうちの課に来てたときから気になっちゃって・・・」
「おれ、仲いいよ!ほら会社の趣味のバスケ同好会に入会したんだよそいつ。いい具合に楽しいやつでさ、こないだ飲みに行ったんだ。」
もちろんその情報は入手済み。でなきゃ頼まないよ(笑)
「お願い!!きっかけをください。」