だからこそ、キミは。
…って、梨花たちがちゃんとノートを取ってるかと言ったら、微妙なんだけど。
自問自答を繰り返した後のくだらない考えに、なんとなく自嘲的に笑う。
今ので、どこか吹っ切れた感じを覚えた私は、開き直ったように自分の机に弁当箱を出した。
…1人でお弁当を食べるため、に。
「……ゆうっ、美優…っ!」
―…ねぇ。
なんでいつも、こうなんだろう。
『……っ』
「美優。もしよかったら……
…俺たちと一緒に、弁当食べない?」
なんでいつも爽くんは、困った時に手を差し伸べてくれるの?