だからこそ、キミは。



…さすがだね、先生は。


先生は興味がないように見えて、生徒のことをよく見てる。


ちゃんと、生徒のことを知っていてくれてるんだ。




『…私、梨花のことがよくわかりません。』




―…だからこそ、ちゃんと、本音を言える。



今まで、ずっと、胸につっかえていたこと。


梨花はなぜ、簡単に“人を傷つけられるのか”。




「…うん。」

『正直、私は何も悪くないと思うんです。恋って、誰が悪いとかないと思うし…。』



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