だからこそ、キミは。



多分、きっと。

もう私たちは、元には戻れないね。


前みたいに笑いあうことは、もうないかもしれない。




『……うん。』




―…それでも。


元に戻ることはなくても、新しい関係を築くことはできるから。



次こそは私、梨花にもありのままの自分でいられる気がする。




『……あっ!』



チャイムが、なった。


最終的に私たちは、一時間授業をサボってしまったみたいだ。



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