だからこそ、キミは。
『…ただ、佑くんがいなくなるっていうのは…。
なんか、モヤッとするなって。』
小さい頃からずっと、隣にいたんだもん。
恋愛感情とか関係なしに、佑くんがいない毎日など、考えつかない。
それに…、私まだ、附に落ちない言葉があるの。
『……。』
ここから先は、先生には言えなかった。言えるわけがなかった。
あの時、佑くんから言われた言葉。
“先生といても、幸せになれない”と、いうこと。