だからこそ、キミは。
叶わない恋なのだと、知った。
教師と生徒とか、そういうこと以前に。
先生は、結婚するから。
婚約というものが、どれだけ重たいか。
その指輪が、どれだけの重みを持っているのか、私にはまだわからないけど。
先生はきっと、出すべき答えに気づいてる。
『先生…。』
“好き”
その2文字が言いたい。…だけど、言わないよ。
先生のその口から、もう愛の言葉が出てこないのは、わかっているから。