だからこそ、キミは。
その頬に、キスマーク
夢をみていた。
ウエディングドレスを着て、先生の隣を歩く姿。
子供は1人で、可愛い可愛い女の子。
その子を真ん中に、3人で手を繋いでいるの。
―…ねぇ、先生。
本当は私、まだ夢を見続けている。
『…っ先生!』
声を、張り上げた。
勢いよく開く薄っぺらい扉と、姿を見せる先生。
…先生はきっと、私が来ることをどこかわかってたクセに。
わざとらしく目を見開いて見せる姿が、憎い。
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その頬に、キスマーク