だからこそ、キミは。
「……っ。」
バチッと、電撃が走ったように2人とも動けなくなって。
まばたきを一度だけした次の瞬間には、視界が真っ黒になっていた。
『……っ』
チュッ、と。
温もりを感じとるかのように、私と先生は唇同士を這わせていた。
一度離れて、もう一度。
先生の腕に頭を抱え込まれた状態の私は、必死に先生に応える。
「…美優。」
キスの合間に、私の名前を大切そうに呟いて。
もう一度、唇を重ねて。