だからこそ、キミは。
目を、凝らして。
瞼で深く、未来を想像して。
輝ける未来が映るなんて、一体どのくらいの確率であるんだろう。
「だから、この二酸化炭素は…。」
少なからず、佑くんを失った私には、輝く未来なんか映るわけなんかなくて。
モノクロな日々が繰り返されていくのだろう。
『……。』
―…佑くん。
この時の私は、気がつかなかった。知るわけもなかった。
壊れたものを復元する方法も。
いつだって、佑くんは私を見てくれていたことも。