だからこそ、キミは。



一歩踏み出して、動けなくなった右足。
肩に感じる、自然には感じない重み。



一瞬、息が止まり、恐る恐る後ろを振り返る。



『……っ。』



やってしまった、と思った。


いつかはこうなることなんか予想できたのに、なんで私は回避しなかったんだろう。



『梨花…。』



動揺を悟られないように、出来る限り平然を装った小さい声で、彼女の名前を呟く。


その後自然に目に入った、バックのように着いてるいつもの2人。




……ねぇ。


なんでここにいるの?




< 99 / 437 >

この作品をシェア

pagetop