だからこそ、キミは。
一歩踏み出して、動けなくなった右足。
肩に感じる、自然には感じない重み。
一瞬、息が止まり、恐る恐る後ろを振り返る。
『……っ。』
やってしまった、と思った。
いつかはこうなることなんか予想できたのに、なんで私は回避しなかったんだろう。
『梨花…。』
動揺を悟られないように、出来る限り平然を装った小さい声で、彼女の名前を呟く。
その後自然に目に入った、バックのように着いてるいつもの2人。
……ねぇ。
なんでここにいるの?