不死鳥のように
この震災があってからというもの。

私は、実に買い物など行ったことがなかった。

だから、財布の中身を気にしたり、口座から引き落としに行くことも無かった。

そうして、今日まで過ごしてきた。

家に大量にあるカップラーメンやら、缶詰やらレトルト食品で、被災地の方の気持ちを思い生活してきた。

それも、まだあと2ヶ月分はある。

というのも、私の実家が生活雑貨や食品類の卸問屋で、正月などに帰省した際、私が無償で手伝う度に両親が現物支給で持たせてくれているからだ。

決して、金銭を貰おうとか、何かしら見返しを得ようという魂胆など無い。

本当に、無償の思いのみで手伝っている。

それでも、両親は、何かしらの思いで私にそういった食料品を持たせてくれるのだ。

それは、本当に有り難い気持ちでいっぱいだ。

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