君に裁きの鉄槌を
言い切った瞬間に、麗華がフィッテイングルームから出てきた。
全員が息を飲むその姿。僕は戻ってきた麗華に上着を被せた。
『次は撮影です。
早くしないとおいてきますよ』
後ろにいた全員は急いで立ち上がり歩き出した。
麗「クスッ…メイクのことになると熱くなる癖、変わってないね」
『…僕の…唯一譲れないプライドだからね…』
麗「…そんなとこも好きよ。岬」
『!…フフッ、僕もだよ』
目を伏せながら言葉を紡ぐ麗華。僕は嬉しくなり、麗華の頭を撫でた。
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