君に裁きの鉄槌を










麗華が休憩に入るらしいので岬は麗華についていった。それを、花恋はうつろな瞳で見つめる。







扉が閉まり、少し経った後に花恋は急いで駆け出していく。そして、少しだけあいている部屋の中から、麗華と岬の声が聞こえた。





麗華「岬…私、寂しいよ…。
   最近全然構ってくんなかったじゃない…」

岬「ごめんね…」

麗華「マネージャーの女。

   本当は、私よりもそっちの方が好きなんじゃないの…?」





涙をためて岬を見つめる麗華。そんな様子を花恋は息をひそめて見つめている。







岬「マネージャー?


  マネージャーって?」

麗華「あの女よ!

   あの…花恋とかいう…私に細かいいじめをしてきた女…!!」

岬「あぁ…、花恋、ね」








花恋…名前を呼ぶ声に、少しのときめきを覚えてしまう自分が情けなかった。震える手を、しっかりと握る花恋。そして、次の言葉を待った。








岬「…あんな、クズみたいな女。

  僕が本気で相手にしてると思った??

  遊んでんの。
  クラスでも一人になっちゃって、…哀れだよね」







ス ベ テ ガ

ク ズ レ テ イ ッ タ

キ ガ シ タ








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