君に裁きの鉄槌を
17_僕は僕
サッカー部から何もかもが崩れ去り、彼らは活動を一週間ほど休止するようだ。
一週間どころか、もっとしなくてもいいのにな。
そう思う岬の様子は最近どこか楽しげだった。
そろそろ復讐も終わりに近づいているからだろうか。
隣の席の花恋は相変わらず学校に来ず、同じクラスの玲衣は僕と目が合うと睨み付けるようになっていた。
昼休みになると僕は決まって屋上にいた。特に意味はない。ただ、空を仰ぎに。
?「…岬」
『??…神宮寺』
いつも通り空を眺めていた僕に話しかけてきたのは神宮寺健。
彼とは、もう全く話していない。あの3人に話をした日から。
神「久しぶり、だな…」
『そうだね。何か用??』
彼には何かされた記憶がないので、敵意を出さずに話を聞く。
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