君に裁きの鉄槌を











壱「…ゆ…きな…ちゃん…??」

由『《皆、皆、ごめ…なさ…ぅぐ》』










表情も一瞬由姫菜になり、確信していた4人も驚いた。









『…めろ、由姫菜!!!

 お前が復讐を望んでいたのに、何故お前が謝るんだ…ッ!』









そして、自分に向かって話す岬。



その光景は端から見れば"異常"だった。









『《岬…貴方は間違ってるの…ッ私は…ッ》』

『間違ってなどいない!!!

 僕は…僕は…!!!!』

『《一時は確かに皆を恨んだ!!

  皆滅茶苦茶になれって思った!!


  でも本気でそんなこと思ってない…ッ!!!》』










泣きながら岬と由姫菜になるその体。











壱「由姫菜ちゃん…どうなってるの…??」

氷「……由姫菜は、きっと…



  多重人格になったんだと思う」









玲衣の家は代々大きな病院を経営している一家。玲衣も将来は医者になることを決められているため、推測で岬の状態を悟る。


だが、なにもすることはできない。
























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