君に裁きの鉄槌を
何か、なんとも言えぬ嫌な予感に包まれていた。
由『ばっさり。前髪ぱっつんでボブにしたいな』
麗「あ…うん」
そして麗華は由姫菜の髪の毛を切り始める。白髪が消えるたんびに、由姫菜と岬が決別されていくような感じがした。
そして、前髪に手をかけて少しずつ由姫菜の顔が表れる。
2年ぶりにちゃんと見た顔。
寝ているときにはよく見ていたけど、ちゃんと目を開いて起きている時に見たのは久しぶりだ。
由『うわー…ッまぶし…』
そうして由姫菜は笑った。
由『久しぶり…麗華』
そうしてまた笑った由姫菜に、麗華はたまらず抱きついた。
麗「由姫菜、由姫菜…ッ!!」
由『ふふっ、泣かないで』
麗「ぅ…!!」
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