君に裁きの鉄槌を










麗「私、忘れ物…して」

由『なんだ、私ついてない…


  ひっそり死のうと思ってたのに』








淡々と話す由姫菜は、まるで人が変わったようだった。










そして、あとからほかのメンバーも集まり始める。幹人が皆に連絡してくれていたみたいだ。










壱「由姫菜ちゃん…!!

  なんで、こんなこと…!!」

由『決めてたの。


  復讐が失敗しても、成功しても




  最期は自分で消えようって』









にこっと笑う由姫菜。その顔は死を全く恐れていなかった。










光「なんで!!

  なんでだよ!!
  俺たちまた、やり直そうとしたじゃん!!

  皆でやりなおそうとしたじゃん!!

  由姫菜!!」

由「…光太は、気楽でいいね



  知ってる?一度踏み外したレールってね、もうもどれないの』

八「ゆき…!!」

由『どんなにあなたたちが笑いかけてくれても、どんなに仲良くしてくれても…





  私があなたたちを突き落して傷つけた過去は消えないのよ!!!!!!』













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