君に裁きの鉄槌を










教室は、私にとっては悪の巣だった。皆花恋の味方をして、私を煙たがり一人にするから。





だから、こんな風に穏やかに机の上で眠れる日が来るなんて、思ってなかった。







目を覚ますと、授業の始まる少し前。私は覚醒しない頭をふるふると横に振った。



そして机の中から教科書たちを出し机の上においた。









澤「椎名、君…」

『何?吉澤さん』

澤「…ッ…いや、何でもないの」














この目を、私は知っている。









復讐劇は未だに僕の思い通りに進んでいることに安心しながら頬杖をついた。













澤「椎名くん…」

『ん?』

澤「あの、さ」












まだ話しかけてくる花恋に微笑を向ける。
















澤「岬…って、呼んでもいい…?」














一瞬目を見開く。
そして、うーんと考えるそぶりを見せる。














『いいよ』

澤「!!本当に…??

  ありがとー…」













恋をしてるときには、人は変わる。



君のその笑顔を見る限り、私にあんなことしたようには思えないから。














次の授業は英語。紗江子の授業。



特に聞くつもりはなかったので机に突っ伏し目を伏せた。


















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