君に裁きの鉄槌を










ガッ!!!!!













『おぉー…っと』

氷「……ッ!!!!!」

女「キャァァァァァア!!!!
  氷狩様…ッ!?!?」













勢いよく僕の胸ぐらをつかみ、後ろの壁に押し付ける玲衣。大分怒りのこもった目だ。


サラサラの銀髪と青い目が僕に向いている。






懐かしい銀髪…、











僕は自分の髪色を銀にした理由を思い出した。








銀にしたわけ、それは…















玲衣のことが、好きだったから














『……何?』

氷「お前…ッ!!


  本当は由姫菜とどういう関係なんだ…ッ」

『深い深い…


 男と女の関係って奴ですよ』

氷「…由姫菜と、お前、が?」

『昨日も家に泊まって…


 あ、この先の話聞きたいですか?』

氷「…ッチ」












玲衣は僕の胸ぐらを離し、体操服を持って教室を出ていった。













女「大丈夫!?椎名くんッ!!」

女「平気!?」

『…大丈夫だよ、心配してくれてありがとう』











微笑みを捧げ、席に戻る。

花恋は、優子と一緒に裏庭辺りにいるんだろう。





クスクス、楽しいなあ、












玲衣を傷つけたとき、胸が少し痛んだのは…













気のせい、だ


















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