君に裁きの鉄槌を
ハァハァと、息を切る音が聞こえる。
いつのまにか集まっていたギャラリーも、誰も声を上げない。
誰かが息を飲む音さえも響きそうなこの静寂の中で、立っているのは反逆者共。
上座の上から引きずり下ろされた奴らは、芝生を掴んで悔しそうに息を吐き出す。
若「…ッはぁ…はあ…ッ!」
穂「…ック」
僕は、秋本の髪を掴んで顔を上げさせる。
『…クスクス…秋本ォ…まだ試合は終わってねえぞ?』
秋「…ッ」
『…ッあはは!もう立てねぇの?』
秋本の髪の毛から手を離し、準の奴等の元へ戻る。
『…今日から…僕たちがレギュラーだ!!!!!
あは、あははははっ!!!!』
柚「…ッフフ、はははははっ!!!!」
狂ったように笑う準レギュラー。
レギュラーは、その様子を遠巻きに眺めていた。
試合結果
レ:準
0:6
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