君に裁きの鉄槌を
『麗華!!!!!!!!』
巻いていた髪を今日はストレートに下ろし、サングラスと黒いキャップを被り、黒いスエットを着こなしたスーパーモデル。
今は変装してるから皆わかってないけどね。
麗華は僕に駆け寄る。
下校時間でたくさん人がいたので、皆は何事かとこっちを見ていた。
そして、ついに僕の近くまで走ってきた麗華は、勢いそのままに僕に抱きつく。
僕はそれを受け止めた。
あちこちから喚声が上がる。
僕はクスクスと笑った。
麗華は僕を見上げて言葉を発す。
あ、この顔… 今、女優の顔してる。
じゃあ、僕も本気でいかなくちゃ
麗「4時って、言ったじゃない…ッ
遅いよー…」
『クスクス、ごめんね。
キスしたら許してくれる?』
麗「…よ」
『ん?』
麗「…キスだけじゃ、足りないよ…」
『…フフッ、とんだわがままお姫様だ。』
額にキスをし抱き締める。麗華も嬉しそうに抱きつくから、なんだか嬉しくなってそのままにした。
少しして麗華から体を離し歩きだす。
部室に向かう途中にも、僕が女性と手を繋いで歩いているから注目されまくっていた。
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