君に裁きの鉄槌を
花恋は顔を真っ赤に染めて反らす。
羞恥からなのか、手も少し震えていた。
澤「ふーん…あっそう…フフフッ」
麗「…?」
澤「この部活には、私が水を被って貴女がやったと言っても信じてくれる人がいないの
どれ程私が信頼されてないかあなたにわかる?
だからね、私は…
正々堂々と、貴女をいたぶるわ」
麗華は色の違う双眸を細めて花恋を見つめた。
澤「でも、スーパーモデルを傷物にしたらダメよねぇ」
麗「…私が、貴女を潰そうか?」
澤「……え?」
麗「目障りなの。
…岬にあまり近づかないで」
置いてあったドリンクを頭から被り、包丁を持って腕と指に傷をつけた。
そして唖然とする花恋に、すばやくドリンクが入っていた容器と包丁を持たせた。
腕をつかみ、座り込んで笑う麗華。
麗「…クスッ、貴女には、報復を受けてもらうわ…?」
澤「!!ぁ…」
麗「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!
岬、岬ぃいいっ!!!!」
甲高い声が、コートに響く。
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