君に裁きの鉄槌を
『…アンタ等は知ってるよな?
龍祇、小宮、鳴海?』
流「…!!!」
友好的だったあの日の雰囲気と変わり、攻撃的な僕の雰囲気。
三人の名前を呼ぶと、三人は目を見開く。僕は構わず話を続けた。
『知らない、とは言わせないぞ?
実行犯共』
「「「!!!!!」」」
神「実行犯…?」
怪訝そうに眉を寄せる神宮寺。
僕は三人から視線をはずさない。
神「どういう事だ、龍祇」
流「…ッ」
神「やってたのか?」
流「……依頼が、あれば」
神「……最低だ、な…」
額に手を置き俯く神宮寺。
その四人を、僕は強く睨み続ける。
神「…岬、お前のおかげでこいつらの悪を正すことができる。
感謝するよ」
『…感謝?
僕は、感謝される筋合いなんてない』
神「……??」
今までに一番冷たい光を瞳に宿す。
だってそうでしょう?
君たちのせいで僕はどん底に落ちた、から。
すべてのきっかけは…はっきりいって…
君たち
神「…どうした?」
『君たちにとっては記憶に残らないほどの女
だけど、僕にとっては全ての記憶を埋め尽くすほど強い存在』
岬は静かに息を吸った。
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