君に裁きの鉄槌を

10_冷たい希望

『は？』


















それ、僕の台詞じゃね？普通。


玲衣の顔を見つめて疑問を浮かべる。




















『どんな顔だ…ｯ!?』

氷「…ｯﾁ、ムカつくな」





















頬に触れられ、僕は体を跳ねさせた。

つかむかつくって何


玲衣が強く見つめるから、目が反らせない。























『なんだよ…』

氷「…はああー」

『あー!!!もうむかつく！！さっきからなんなんだよテメエ!!!』

氷「…もういい、おら、教室もどんぞ」














玲衣の後姿を見つめる。

私が去ったときより大きくなった背中。







むかつく。


かっこいい。








でも、今の私は…








君に触れる資格なんてない


















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