君に裁きの鉄槌を









放課後…





玲衣は、部活に行った。



教室に残っているのは…、僕と、クラスの女子全員。






だが、花恋は今日学校自体を休んだのでいない。








『皆、集まってくれてありがとう』







この異様な雰囲気を作り出した張本人、椎名岬は教卓前で笑う。靴箱に、放課後残って、と皆に手紙を入れたのだ。



もちろん、多奈川優子も。







今回の、話の主役は君になる。













女1「し、椎名君。皆を集めてどうしたの?」

優「…」

『クスクス、僕は…皆に…





 吉澤花恋のことで話があるんだ』











息を呑む音が聞こえた。












女2「か、花恋?」

女3「花恋がいったい何を…?」

『…何を?


 それは、君たち自身が気付いているんじゃないのかな?』










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