君に裁きの鉄槌を






『気に入らない人へのいじめ。
 クラスの絶対的主義者…



 そんな吉澤花恋に恨みを抱いたことはないわけ?』









少しずつ、ざわざわとする教室。







『花恋の好きな人が被ると、つぶされる。
 花恋の好きな人と異様に仲がよくなるとつぶされる。


 そんなことで…自分の心や親友を…


 失ったことはないの?』







端から順に見つめていくと、目の色がどんどんと変わってくる。









 優子

 』

優「!!」

『君が今の被害者のはずだよ』

優「…私…私は…ッ」

『辛いよね、悲しいよね?

 花恋に…



 同じ思いを味あわせてやりたいと思わない?』









空気が冷えた。


それは…



岬のうかべた笑みのせいか、それとも…
















女4「でも…お父様の会社が…」

『安心して。


 花恋の会社なんかより、僕の会社のほうが大きいから。
 君たちのコトは僕の家の権力で助けてあげる。』











その言葉を聴いた瞬間に、教室内にはポツリポツリと言葉が浮かぶ。












女5「そうよ、ね」

女6「私たちだってやりたくないのに、今までいろいろしてきたわ」

女7「やり返すのも…あり、よね?」













教室は、喚声に包まれた











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