君に裁きの鉄槌を
優「え…」
ゾワゾワと、背筋に響く甘い痺れ。
言葉は、甘くはないのに
岬「僕はね、優子のためにこんなことしてるんじゃないよ」
優「…ッ」
岬「アイツは、昔僕の大切な人を傷つけた。
その復讐」
優「復、讐…ッ?」
岬「あぁ、そうさ。
同じ苦しみを味あわせたい。
その一心で、僕はここまで来たんだよ」
優「おかし、おかしいよ…ッ!!
そんなの…ッ、ただの自己満足じゃない!」
岬「自己満足、おかしい、狂ってる…
そんなの言われなくても知ってるさ
でも、心が、体が…アイツを潰すことを求めてる」
最後に耳元から口を離し、鼻がふれあう距離まで近づく。
岬「今の話、この時間にあったこと。
誰かに口外すれば…」
スカートに手をいれ、太ももを下に向かってなぞっていく。
優「ちょ…ッ!!ひゃぁッ!!やだぁ!!」
岬「これだけじゃ、すまないからね」
逆らえない微笑み。
優子は、大袈裟に首を振った。
岬「明日からも頼むよ。
君は、僕の復讐劇の大切な役なんだから。
余計なこといったりすんなよ?」
それだけ言い捨て、岬は資料室を後にした。
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