君に裁きの鉄槌を
吉「な、何」
『…卒業生、3人』
耳元で囁くと紗江子がビクッと震えた。
吉「や、やめなさい…」
『在校生…5人』
吉「やめてったら…っ」
『先生、3人…』
吉「椎名くん…!!」
『不倫…2人
何を意味するか、わかりますか?』
そう、この数は。
吉「…っ」
『貴方が今まで身体の関係を持った数ですよ』
吉宮 紗江子 は無類の男好き。
僕は首筋に指を伝わせた。
吉「ん…っ!」
『そんなに、男が恋しいですか??』
吉「…っ、男の人は…っ」
吉「その行為の時だけは私を愛してくれる
だから、私は甘えただけよ!!
その時の愛に甘えただけ!!
寂しかったのよ、誰も私を愛してくれなくて」
腕の中で泣き出した紗江子から、僕は手を離した。
『あなたの過去に何があったかなんて興味がないです。
僕は、あなたを自分の腕で泣かせてあげるほど優しくはない
そんなに愛してほしいならこの職業やめた方がいいんじゃないですか??
ここはあなたの寂しさを解消する場所ではない』
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