君に裁きの鉄槌を








さっきよりも頭痛がよくなったので僕は保健室から出て行こうと行動を起こす。







すると、床を足につこうとした瞬間に、保健室の扉が開く音がした。






腕につけた時計を見ると、まだ授業の時間。
サボりか?



岬はため息をつき、もう一度布団に入る。



岬の寝ている布団は一番窓側だ。

もしそこにこのサボりが来たら、僕はさぼりのためにベッドを空けなくてはいけない。





なぜ体調不良の人間がサボりなんかにベッドを明け渡さなくてはいけない?




岬はめんどくさくなりもう一度布団に入る。
雰囲気的に、今保健室にはサボりと岬しかいない。




サボりのためにベッドを開けるのが尺だったので、もう一度眠りにつこうと布団の上で目をつぶった。










だが、サボりの行動がおかしいことに気づく。



廊下側から、ゆっくりと布団の中を確認している。




足音が近寄ってくる毎に、疑問と心拍が増えていく。









静かに身を固くするが、ついに自分のベッドの前で足音が止まった。






岬は急いで目を閉じ、眠ったフリを始めた。










シャァ−−−…






カーテンが開かれ、静かに自分に近寄ってくる。



やはり、こいつの目的は僕。
誰だ、一体。





ぐるぐると思考を巡らせると、その手が突然頬に触れた。









『ん…』
























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