君に裁きの鉄槌を







『僕は椎名岬に決まっているだろう…!』





やめてくれ




『君は何を言い出すんだ、僕は椎名岬だ!!』




それ以上何かを言うのはやめてくれ





これ以上こいつと時をともにすれば…





僕は…っ!






『君は頭がおかしくなったんじゃないか?!



 何を…いったい何を言い出す…!!!』






体に触れている手を振り払いこの場から逃れようとする岬。その手をつかみ、今度は頭の後ろに手を置き





もっと深い口付けをしてきた。






酸素を求めあけた口に、遠慮なく舌が入ってくる。深く、強く。







『ふう…っ!んっ、んううぅ…っ』




そして壁に押し付けられ、強く強く抱きしめられた。





『ふぐ…ッ!や…っ…やめっ…はぁ…!』









.
< 84 / 163 >

この作品をシェア

pagetop