君に裁きの鉄槌を
メイクは、何にも変えられぬ僕のプライド。
麗華の顔を彩っていく、それは僕にとっては安らぎの時。
Felieceの新商品は香りも良い匂いだ。
そしてメイクを始めてから数分。
上げていた前髪を下ろし、セットを始める。それを感じて、麗華も目を開け鏡にうつる自分を見た。
麗「相変わらずね。
やっぱりあなたのメイクが一番だわ」
少し微笑んで言ってくれた麗華に嬉しくなり僕もはにかむ。そして髪の毛を緩く巻き、麗華の顔と髪は完成。
『服は?』
麗「そこにかけてあるやつの中から適当に」
『了解』
少し歩いたところに洋服がたくさんかけてあった。
髪型と顔はエレガントに大人っぽくまとめたから…服装も大人っぽくだな。
中にあった、大人っぽさの中にかわいさも兼ね備えた黒のワンピースを手に取る。
背中は大きく開き、下はフリルがあしらってある。パーティードレスみたいな?
置いてあった黒い靴も手に取り麗華に渡すと、部屋の中にあるフィッテイングルームに入っていった。
川「おまえ…すげえな!プロみてぇ!」
『いやプロだから』
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