ハイテンションガール
…って今はそんなこと
考えてる暇はないんだった!
だって目の前の彼の表情が
どんどん険しくなってるもん。
やだよアタシ、
こんなところで殺されるなんて…
そんな人生嫌だぁ!!
「ごっ、ごめんなさい!命だけは…!」
アタシは顔の前に
掌を合わせて拝む。
「チッ…気をつけろよ」
「はい。誠に申し訳ございませんでした…。」
頭を下げると
地面を蹴る音が聞こえて
アタシは顔を上げる。
男は怠そうに1人
先に学校に歩き出していた。