ハイテンションガール
そう言われてアタシの身体がほんの少し震えた。
けど、バレないように笑ってみせた。
それは半分、諦めたような笑いだったのかもしれない。
「うーん・・・。あるっちゃあるけど、もうどうしようもないからさっ」
アタシはあの日、約束したから。
アタシに残された自由は2年も、ない。
悩んでいても、あれは約束。
悩むだけ、無駄だ。
「・・・ふぅん、お前も大変なんだな。」
仁が頬杖をつきながらそう言った。
「・・・やめて」
咄嗟に口から出た言葉。
その口調はいつものアタシらしくない冷えた声。
仁は目を見開き口をつぐむ。