ハイテンションガール
アタシは、はっとして慌てた。
せっかく仁と話せていたのに、無意識に放ったアタシの言葉のせいでアタシたちの周りの温度が下がった気がした。
アタシはテンションをもとに戻して言った。
「・・・ってごめんごめん。ちょっとぼーってしてたぁ!ただ、同情するのはやめて欲しいな。アタシも仁のこと、同情して話してる訳じゃないんだからねっ?」
「俺も。同情、してる訳じゃない。ただ、俺みたいに悩んでる奴っているんだなって思っただけ。」
アタシはこの時、決心した。
残された2年ない自由を使って仁を闇から救ってあげようって。
あなたは幸せなんだよ、そう教えてあげようって。
そう、強く思った。