ハイテンションガール



アタシは父に何度も何度も
抗議した。


「20歳…いや、せめて高校卒業まで!
私に自由にさせてくれませんか!?
お願い…最初で最後のワガママだから…」


父は暫く考えて


「…分かった。待ってやる。だがな、約束の日が来たらお見合いして結婚してもらうから覚悟しとけ。」


そう言った。


約束の日…
それは高校の卒業式の日だ。


父はその約束の代わりに
アタシが公立の高校を受験することを
認めてくれた。


もともと母からスパルタの
英才教育を受けていたアタシは
特に受験勉強もすることなく
公立の天蘭(テンラン)高校に合格し、
現在通っている。



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