君への特効薬
猛暑の朝
朝目覚めると
カーテン越しから伝わる
暑い日差し。
-ピピピ-
携帯のアラーム音が
部屋中に鳴り響く。
「学校行かなきゃ‥」
僕は汗ばんだパジャマを脱ぎ
学校へ行く支度をする。
今は夏だ。
僕は夏が苦手であり
そして僕と同じ身体を持つ
彼、バクラもまた
夏が苦手なのだ。
バクラの部屋へ向かい
「バクラ起きて、遅刻しちゃうよ」
僕はバクラを起こす。
「‥ぅるせえなぁ~」
気怠そうにバクラは身体を起こす。
「僕、先に行ってるね」
「おう。日焼けには気を付けな」
僕らの肌は白いので
日に焼けると
赤くなってしまい、
いろいろ大変なのだ。
だから毎年
夏は日焼け止めクリームが
欠かせないわけなのだ。