赤信号
知力も、運動も、ルックスもどこも飛び出したものはない…まさに平凡な高校二年生、仲里 旬(なかざとしゅん)

寝坊寸前まで眠りこけ、握り飯片手に自転車に跨る毎日。
幸い、家から学校までの距離は短い上に小道。車など滅多に通らない、順調に学校に着けば五分で着ける。信号なんかで止まっていたら確実に遅刻だ


「チャイムまで後4分!」

百円均一で買った腕時計へと視線をやる、高校二年にもなって携帯は持っていない…理由はまぁ、生活態度というやつだ。お陰で時間はこの腕時計でしか確認出来ない

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