極上に甘いKISS



ここの傷は―――…

ちょうどクラス替えが終わって帰宅した時に殴られたもの。


帰りが遅いとか、
早く晩御飯を作れとかで。


でも、何でこんな見えにくい傷を本城くんは知っているの?



「風」


「風?」


「お前、いつも教室の窓から空見上げてるだろ。ちょうど風がきてお前の綺麗な黒髪がなびいた。そん時に見えた」



すごい観察力。


< 13 / 46 >

この作品をシェア

pagetop